日本の美学をまとったウィンザーチェア 「A-10」
ウィンザーチェアとは18世紀後半にイギリスのウィンザー地方で大量生産され、世界中に普及していったチェアのスタイルで、ろくろで製作された丸棒(スポーク)が特徴です。
様式にとらわれず、実用性を重んじて作られてきたウィンザーチェアは、現代に至るまで様々なチェアのデザインに影響を与えていると言われています。
A-10はそのウィンザースタイルを意識したスポークによって構成されていますが、造形は日本の神社に見られる、神域への入り口の門を表す『鳥居』から想起して練られています。
直線の丸棒による笠木が緊張感を生み出し、静かな中も凛とした佇まいを見せています。
遠く離れた海外で発展した古典様式を現代の木工技術と日本の美学・感性により昇華させるこでchair A-10は誕生したのです。